群像、もつれながら
 
 
 
 
 
さようなら、




    (くもを)
  じっと、
 みつめている、
   ああ、
    こたえが、
     さまよい、       そう、
   つかもうとして、       といはいつも、
  わたしはつまづく、   ひとつではなくて、
    そこからおおきく、あらゆるところから、
       せかいはながれだし、
         (うたを)
       うたいだす、 
     ああ、  そうか、  
 ゆるやかな、あのひ、 きみだったのだね、
  そらに、  なみをおこしたのは、
てのひら、 (あいを)  すくうふりをして、
  ひるがえし、ころしてゆくため、 ひそんでいるけものが、  
     わたしの、 (かぜを)     なめとってゆく、 
       しなせてしまった、  うまのめだま、
              ほんとうの、  ほしのしたで、
          かなしいはなしを、 ほねは、ねむるのだろう、
     おしえてくれないか?  いたみながら、 きえていく、
   それからあとは、          (だれかを)
     わらうしかなくて、    だきしめたかった、
          わたしは、 さまよいながら、  
            ずっと、  そう、
              まっている、
            (こたえを)
             ああ、
              ずっと、
            ながめている、
             (そらを)