process IV
 
 
 
うちあけた横顔は風紋に崩れて


「ほら これがきみのぶんの砂だ

「あとは知らない
 どこへでも運べばいい


おしえたのどは声紋にほどけて


「わたしのからだをこなごなにわけもってください

「わたしのいない遠くへ
 運んでください


手を握ろうとして
流砂

そして
また
この灰なき灰を
「すくいつづけて
「「手を握ろうとして
「「「歌詞はもう憶えていないのに旋律だけが


途切れがちに流れつづけて
「「そして また

「