さまよう風の痛み(3)
 






           しろいきょうしつでした





  たくさんの いろづいたたましいが
   まわりながらそらをとんでいるのだ
    と せんせいはいいました






そらはひかりにみちています


 げんきだったしょうたくんが
  べっどからはこばれていったひも

 ぼくたちがうらやまで
  いのししのほねをひろったひも

 せんせいのかわいい いもうとさんが
  せんばづるといっしょに やかれたひも







  たくさんの いろあせたかぜが
   さまよいながらないているのだ
    と せんせいはいいました






                  おくじょうにかけあがって
   ぼくはちょっと ぜんそくがでそうになったんだけれど
          しばらくそらをみつめてないてから
      あとはずっと ひかりをあびていました