エコー 私のたしかに白い指が あなたの胸部をつたう夜に その表飾に傷をつけようと髪留めの きっと硬さを確かめている そんな森林がここだけ いえ 見渡す限りに 私の声が響く限りに マメ科の花はどれもいじらしい あなたが泣かれている泉の果て 芯のある土地 腫れあがった土地で 鏡にも 私はなれずにいる