髪を束ねられない 通っていくだろう 壁に 口紅で落書きをした ぼくはここに 花を植える あなたの写真を 撮った つけないほうが いいな と思う 唇が背をもたれて とおく 落ちあっていた ひとすじ 貫きかける茎が 枯れるまでに ひらきつづけた