前を向く
背中があった
白い封筒を
添える
 
のびていく顔の挨拶
 
手足を縛られ
口を塞がれたまま
夢見る私の国が
あった
外国があった
 
押入から
屋根裏へも行ける
し
 
宛名をなぞる
こぼれたのは おはよう
シーツの白い嘘
あなたに雪を投げるこども
忘れられた