Giacomo da Lentini (ca. 1200-ca. 1260)
Lo giglio quand’è colto tost’è passo,
da poi la sua natura lui no è giunta;
ed io dacunche son partuto un passo
da voi, mia donna, dolemi ogni giunta.
Per che d’amare ogni amadore passo,
in tante altezze lo mio core giunta: 5
cosi mi fere Amor là ’vunque passo,
com’aghila quand’a la caccia è giunta.
Oi lasso me, che nato fui in tal punto,
s’unque no amasse se non voi, chiù gente, 10
questo saccia madonna da mia parte.
Imprima che vi vidi ne fuo’ punto,
servi’vi ed inora’vi a tutta gente,
da voi, bella, lo mio core non parte.
|
ジャコモ・ダ・レンティーニ(ca. 1210-ca. 1260)
白百合は摘まれるとすぐに干からびる、
するともう自然の力が届かない、
そしてわたしはあなたから一歩離れると
わがよきひとよ、節々のいたるところが痛むのだ。
愛することにかけてすべての恋する者たちをわたしは超えていくから、
わたしのこころは〔あなたと〕同じ高みへたどりつく。
どこへ行こうにもアモール*1がわたしをそこへ運びあげるのだ、
えものをとらえた鷲*2のように。
おおあわれなわたしよ、かような星のもとに生まれて
あなたの他に誰も愛さないから、至高のひと*3よ、
高貴なる奥方よ、わたしのこの思いを知っていただきたい。
お目にかかるや否やわたしはあなたのまなざしに射抜かれて、
すべてのひとの前であなたに服し、あなたを讃えた、
あなたから、美しいひとよ、わたしのこころは離れはしない。
|