求める手



ひらひらと

ハンカチを両手にひろげて見上げながらうろうろしている足どりはおぼつかない女の子の

くちびるに流れ込む少しばかりのお茶と花天井ということば

いまよく冷えた風の駆け抜けて満たされた無数の手のひらからこぼれ落ちるよなだれてゆくよ遠く、遠くへひとひらも舞い込むのさえ難しいのかあなたの

あなたの

この空に干されて青く乾いたハンカチ