五月、はなたばをおいた
 
 
 
きみのくれたいちまいのはくしに 
きれこみをひとすじいれるひびがつづく 
けれどだいなしにならないように 
ばらばらにちぎれてしまわないように 
  
あれからはなばなもあおぞらも 
そのひ めにうつりこんだものはすべて 
ひとすじずつのせんとなってしにたえ 
こごえるしろのあいだからひかりをのぞかせる 
  
ああたいようののぼるように 
むすうのしんだせんというせんから 
ひらきはじめるあたらしいあさのかなしみ 
  
むすうにきずつけられたはくしにはもう 
えがくことのできないきみのかお けれど 
どのきずのあいだからもふられているだれかのひだりて