雨のための愛


車は事故を伝えている
まだらになる
くちをつけて
まろやかな眠りをのむ

窓に
時間が落ちてくる

この眼球のなかに背をもたせかけているひとの
髪を束ねて

街にはないものたちに
うつしこまれた花々がひらいている
その色
息もつけずに
信号機の下に立ち止まったままのひとの
影が
すぎていく