押さえる手
 
 
すべて都市の沈黙の実りあふれ

いつかめずらかな昼は運んだ犯行声明が破り捨てたひとりの未完成の

いつか砂漠へジープのたてた埃が青年をつつんだ旗はそばに屹立した一首を

いつか知らない空へ向けた拡声器が母親は取り戻そうとした血の娘の静かという形容詞に含まれる青と争いの

軌跡はもつれたまま

いつか声を伸ばした手はふりほどいていっせいに走り出す銃声が忘れた喉をふたたび歌いださなければならなかった鳥の名前を

口いっぱいほおばったまま